

『利用頻度が低い服』や『出していたことを忘れていた場合』など、クリーニングの引き取り忘れの問題は非常に多く、クリーニング業界としても頭を抱えています。
2017年9月には、NHKで客が数か月以上に渡って引き取りに来ない品物を抱え困っているといった内容が報道されるほどです。
(全国クリーニング生活衛生同業組合連合会より引用)
クリーニングの引き取り忘れは、1年以内までなら可能
クリーニングの引き取りは、基本的には仕上がり期日の1~2週間以内には行くものです。
しかし忙しくていけない場合や一時的に忘れてしまった場合など、1年以内であれば引き取りは可能とされています。

なぜ引き取り期間が1年までなのか?
クリーニングに出す衣類には、客側に所有権があります。
本来であれば所有権の消滅時効にはあたりませんが、これを認めてしまうとクリーニング店として永久に預かった衣類を処分できないということになってしまいます。
そこで「クリーニング事故賠償基準」として全国クリーニング生活衛生同業組合連合会が、下記の規定を定めることで、長期間の衣類の一時保管を請け負っています。
クリーニング業者が洗たく物を受け取った日から原則として1年を経過したときはクリーニング業者は賠償責任を負わない
引き取り期間には例外があるため注意する
通常は1年ですが店舗によっては、『独自の賠償基準』を定めている場合もあり、30~60日間で賠償期間が終わってしまうところもあります。
お店によって条件は変わるので、店側が発行している注意書きや契約書に目を通しておくとよいでしょう。
注意
「自社独自の賠償基準~」には、注意が必要です。
引き取り忘れによって追加料金がかかってしまうのか?
追加料金の有無は、クリーニング店によってバラバラです。
3カ月経っても引き取りに来られない場合は、保管料として10%がかかるなど店舗によって対応は様々です。
(例)チェーン店:ポニークリーニング
賠償期間 | 追加料金 |
受付日より90日 | 30日経過で保管庫へ移動。一日当たり:20円 |

引き取りが出来ていない場合に電話がかかってくることがある

その時は、追加料金もかからず対応していただけましたが、これに追加料金がかかっていたらと思うと悲しいです。
多くのクリーニング店が、2~3カ月引き取りがない場合は電話で連絡をする。6カ月経ったら何かしらの処置を講じるなどの対策を行っているとのことです。(調査元:全国クリーニング生活衛生同業組合連合会)
長期引き取り忘れの衣類の保管状態
全国クリーニング生活衛生同業組合連合会)の調査によると、55.2%の店でトラブルがあったとの報告が挙げられています。
トラブル事例としては、「変退色」「しわ」が最も多いとされています。
変退色:62%
しわ:48%
カビ:28%
シミ:23%
虫食い:13%
長らく引き取りがない衣類は、お店でも奥のほうで保管されており、長期間の放置で、ほこりやカビ、湿気など衣服にとって良くない環境での保管になっています。
長期保管品のトップは、ワイシャツ・ブラウス
長期保管品のトップは、ワイシャツ・ブラウスで70%が占められています。
次いで、セーター・カーディガン・スーツが多いです。
日常的に着用している衣類の忘れが多くなり、その理由の大半が「お客が忘れている」のが原因です。
クリーニングの引き取り忘れをなくす秘訣
①するべきことリスト(To Do List)を作成する
小さな用件でも手帳や携帯のメモに書くようにし、こまめに確認をするようにしましょう。
ポイント
頭の中だけで覚えておこうとしない
手帳やスマホ、携帯、タブレットなど、メモを書く場所を統一する
優先順位を意識し、一時的な思い付きに予定を振り回されないようにする
②そもそも引き取り自体をなくしてしまう
クリーニングの引き取り忘れが起きるのには理由があります。
それは『お店に行くことへのめんどくささ』です。
「めんどくさいなぁ」と悩む前に、いっそのこと引き取りをなくしてしまいましょう。
宅配クリーニングであれば、自宅に居ながらスマホで完結し、宅配時間の都合が悪い場合には、コンビニでの引き取りも可能になるので、使ってみて損はないです♫
ちなみに...。
『めんどくさいクリーニングですが、実はかなり損しているって知っていましたか?』
下記の記事では、いつも当たり前に使っているクリーニング代の節約の秘訣を解説していますので、もし興味があればみていってください(^^♪
-
-
【簡単】年3万も節約できたクリーニング術【スマホで可能】
『クリーニング代を節約したい…。』 『めんどうな作業を避けたい…。』 クリーニングをするときにストレスを感じている方はとっても多いです。 クリーニング代をわずかにでも節約できれば、他にで ...
続きを見る
【まとめ】クリーニングの引き取りは、1年間は可能
クリーニングの引き取り期間は、例外もありますが、1年間はお店に保管してくれているケースが多いです。
ただし保管状態は良くないです。
クリーニングの引き取り忘れは、業界の中でも深刻な問題ですが、引き取り忘れの一番の原因は、手間がかかることで「いつか行こう!」「いつか行ければいいや」と思っているうちに忘れてしまうからではないでしょうか。

